こがまきこクリニックは、こが医療館 明彦・まきこクリニックへ名称変更いたしました。

一般内科、外科診療を基本に、幅広く地域の皆様の医療ニーズに対応できるクリニックです。
地域初の女性専用の待合室、診療スペースを設け、女性医師・女性スタッフのみでの診療・乳がん検診(マンモグラフィー・乳腺エコー)・健康診断を行っています。

診療科目
  • 内科
  • 外科
  • 循環器内科
  • 消化器内科
  • 糖尿病内科
  • 乳腺外科
  • アレルギー科
  • リハビリテーション科
病院情報
医院 こが医療館 明彦・まきこクリニック
(こがまきこクリニック)
医師 古賀 真貴子
診療時間 月~土 9:00~13:00・14:00~18:00
※急患の場合はご連絡頂ければ対応致します
休診日 日曜・祝日
住所 〒841-0032 佐賀県鳥栖市大正町764-5
電話番号 0942-85-8822
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がんの種類
乳がんは、乳房の中にある乳汁を分泌する器官(乳管や小葉)に発生します。乳管とは乳汁の通り道となる管で、小葉は乳汁を作る小さな腺房が集まったものです。乳管は、乳頭を中心に放射上に15~20個並んでいます(図1参照)。
乳がんは、乳管や小葉の内側を裏打ちしている細胞(上皮細胞)から発生します。乳がんの多く(約9割)は乳管に発生し「乳管がん」と呼ばれます。小葉から発生する乳がんは「小葉がん」と呼ばれます。

また、乳管や小葉の中にとどまっているものを「非浸潤がん(DCIS)」もしくは「乳管内がん」、乳管や小葉からはみ出ているものを「浸潤がん」といいます(図2参照)。 [図1]乳房の断面図・[図2]非浸潤がんから浸潤がんへの進展のイメージ図

 

非浸潤がん
非浸潤がんの場合、がん細胞は乳管の中にとどまっているので、治療は、乳房の手術と、乳房内に残っている可能性があるがん細胞を死滅させるための放射線治療を行うのが一般的です。
非浸潤がんの段階で乳がんを発見し治療した場合の予後はたいへん良く、ほぼ100%が治癒します。ただし非浸潤がんの段階では、乳房を触ってもしこりを感じることはまず期待できません。この段階の乳がんを発見するためには、乳房専用のX線を用いたマンモグラフィや超音波装置を用いた乳がん検診が必要です。乳がんにおいて検診の重要性、早期発見・早期治療が叫ばれている理由はここにあるのです。

 

浸潤がん
がんの増殖が進み浸潤がんとなると、がん細胞はリンパや血液の流れに乗って、乳房から出て、全身に広がっていく可能性があります。乳がんがしばしば全身病と呼ばれるのはこのためです。全身に広がったがん細胞を退治するためには、治療の効果が全身に及ぶ薬物を用いた治療が有用です。そのため、浸潤がんの治療では、手術、放射線に加えて薬物療法がたいへん重要な位置を占めてきます。

乳がんは、腫瘍の大きさや、乳房を飛び出たがん細胞の最初の通り道であるわきの下のリンパ節にどれだけがん細胞が存在するか(リンパ節転移の程度)などの状態によって、ステージ(病期)分類されます。

一番ステージの進んだ転移性乳がん(ステージ4)は、乳房以外の臓器(骨、肺、肝臓、脳など)にがん細胞(転移巣)が見つかった場合を指します。この場合、がん細胞が全身に広がっているため、基本的には手術は行わず、薬物による治療が行われます(関連記事1)。ステージが進むほど一般的に予後は悪くなります(下表参照)が、乳がん治療の進歩は近年、目覚ましいものがあり、予後に関するデータは参考程度にしかなりません。

 

再発乳がん
治療が終了した後に、がん細胞が再度現れた場合は、「再発乳がん」といいます。再発乳がんは、温存した乳房内にがんが再発する「局所再発」と、他の臓器にがんの転移がある「遠隔転移」とに区別されます。

乳腺内の局所再発は、手術や放射線療法、薬物療法などで、ほぼ9割は治るといわれています。

一方、遠隔転移がある場合は、がん細胞は全身に広がっていると考えられます。また、最初の治療で投与された薬物に対して抵抗性を持つがん細胞が残っている場合が多いため、完全にがん細胞を退治すること(治癒)は難しくなってきます。そのため、がんの増殖を抑える、すなわち病気の進行を遅らせ、がんと共生するための治療が行われることが多くなります。

治癒は難しくなるとはいえ、新しい治療薬の登場により、症状をうまくコントロールすることが可能になってきています。また、症状をうまくコントロールできれば、長期間の生存も可能です。乳がんと共生するための治療は、『さじを投げた後の気休め』では決してありません。実際、遠隔転移が見つかってから普通の生活を10年以上の長期間、送っている患者さんは多数存在していますし、今後も増え続けると考えられています。
●参考書籍
乳がんテキスト-正しい知識と理解のために-野口昌邦著(南江堂)、2006
がんを生きるガイド 日経メディカル編(日経BP社)、2006
乳がん診療ガイドラインの解説 日本乳癌学会編(金原出版)、2006

当医院に寄せられたご相談・お悩み、女性ならではの不安に、私が丁寧にお答えいたします。医師 古賀真貴子[検診マンモグラフィー読影認定医・日本医師会認定産業医]

胸にしこりがあるのですが、検査を受けた方がいいですか?
生理前になると乳腺が腫脹して、しこりとして触れることがあります。乳腺や、良性のしこりであることが多いのですが、検査をしてみないとわかりません。是非受けてください。
胸を触られたりするのでしょうか?
まず視触診を行いますので乳房を触ります。しかし、当院では女性スタッフのみがかかわりますのでご安心ください。女性専用の更衣室、待合室をご用意させていただいておおります。
視触診だけでは、だめですか?
乳がんの中には視触診のみで明らかに悪性のものもあります。しかし、良性か悪性かの判断は視触診のみではできません。
生理中でも検診できますか?
できます。排卵日(前回の生理開始日より2週間前後)から、乳腺は腫ってきますので検査時の痛みが増す可能性があります。生理が始まって10日間ぐらいがよいでしょう。検査は妊娠していなければいつでも可能です。
授乳中の検診はできますか?
できます。マンモグラフィでは濃度が濃く撮影されますので、乳腺エコーの併用が必要です。また乳腺炎など痛みがひどい場合はエコーを優先して行います。症状が改善して、マンモグラフィを撮影します。
乳がん検診はどのようなことをするのですか?
問診票を記載していただき、更衣室で専用の検査着に着替えていただきます。その後、視触診、マンモグラフィ、乳腺エコー、説明の順で行います。症状により乳腺エコーを先にすることがあります。
マンモグラフィー検査に痛みはありますか?
撮影時に圧迫板で乳房を薄くのばしますので、痛みを伴います。個人差がありますが、リラックスしていただくと痛みは少ないようです。また生理が始まって10日間ぐらいが痛みも少ないようです。
マンモグラフィの放射線被爆量は強いのですか?
1回あたり約0.1ミリシーベルト、自然界からうける年間放射線量(2.4ミリシーベルト)の1/24です。健康に重大な影響を及ぼすことはありません。
マンモグラフィ検診で100%がんが見つかりますか?
100%ではありません。特に若い方では乳腺の密度が高いため、濃く撮影されるため、エコーの併用が必要です。それでも100%ではありませんので、定期的な検診および自己触診が必要です。
検査で、がんがみつかったらどうしたらいいですか?
確定診断が必要です。針生検、MRI,マンモトームなどガンの種類や広がりを調べます。
乳がん検診─マンモグラフィー検査、乳腺エコー
乳がんはかつて欧米人に多いとされてきましたが、ライフスタイルの変化により日本人にも急増してきました。今や発症率は20人に1人と言われています。年齢でいうと40代後半~50代前半でピークを迎えます。他のがんに比べると中高年層の若い女性が罹患するがんであることが言えます。また、罹患率は年々増えており日本人の罹患数は4万人を超えています。自分は大丈夫と思わず、女性ならば誰もがかかりうる病気である事を忘れないでください。

 

自己検診の大切さ
乳がんの罹患率のピークは40歳代後半ですが、30歳代の患者数も増えてきています。
乳房専用のX線撮影装置を使った検診マンモグラフィと、若年者(20~30代)は乳腺の密度が高く、マンモグラフィだけでは発見しにくいしこりもうつし出すことがきる超音波(エコー)検査を組み合わせて受けていただきたいと思います。マンモグラフフィは恥ずかしいし痛いのでは?と検診をためらっていらっしゃる方も多いのでは?
乳がんは自分で発見できる唯一のがんです。自己検診の仕方もマスターしてください。
子育て中の方は、家族のことを第一にして自分のことは後回しにしがちですよね。
わたしも三人の子どもの母親ですから、よくわかります。でも母親だからこそ健康管理を万全にして、大切な家族を守っていきたいですね。
自己検診の方法

 

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